【NEWS】謝長廷、「馬英九が当選したら事実上の統一に向う」
2月26日、アメリカの前アジア太平洋副理事長シュリヴァー氏が謝長廷氏と対面。会談で謝長廷は、馬英九が当選したら台湾は事実上の統一に向うと懸念を示した。
謝長廷によると、馬英九が当選すると台湾の伝統的な親米、親日路線を親中路線へと転換させ、台湾の将来の戦略的地位は重大な影響を受けることになる。国民党は中国との共同市場、中国の学歴承認を主張し、徐々に事実上の統一、さらには法理的な統一へ向うことになるであろう、と述べた。
さらに謝長廷は、馬英九は「不武」を主張しているが、台湾の国防強化を放棄し、アジア太平洋地域の戦略的均衡及び台米両国の共通利益に重大な影響を与えることになろうと指摘した。
台湾総統選挙特集
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リポート】澁谷司講師:謝長廷勝利には77%を超える投票率が必要 228革命記念台湾問題講演会
昨27日、東京・アルカディア市ヶ谷で開かれた台湾228革命61周年記念台湾問題講演会−周英明博士を偲ぶ会(台湾独立建国連盟日本本部主催)には200名が参加し、日本の台湾への関心の高さをうかがわせた。
周英明博士は、1933年、福岡県生まれ。旧制高雄中学出身。台湾大学で助手を勤めた後、1961年、日本文部省国費留学生として東京大学に留学すると同時に、台湾青年社(現在の台湾独立建国連盟の前身)に参加。金美齢女史と結婚。『台湾青年』編集長を担当するなど台湾独立運動に従事する一方、東京理科大学では研究科長まで勤め上げ、
2006年10月9日に癌のため永眠した。
【黄文雄委員長の挨拶】
主催者である台湾独立建国連盟(以下、台独連盟と略称)日本本部の黄文雄委員長は、日米が台湾に厳しい態度をとっているが、日本の有識者には理解ある発言があるとした。
たとえば岡崎久彦氏の「台湾問題は20世紀最後にして最大の問題」、田久保忠衛氏の「北朝鮮はどうでもよい、南の台湾こそが問題」、渡部昇一氏の「台湾を支持しないのは偽善者」という発言。
中学の先輩だった周氏は、数学物理が常にトップの秀才で、黄氏が日本で『台生報』編集長を務めていたときもアドバイスをもらった。周先生は一見温厚だが、いざという時はすごい。ある年、228のデモで数寄屋橋を通りかかると、街宣をしていた赤尾敏氏が「大ばか者!土地は神様のものだ」とケチをつけてきた。すると周氏が竹竿で「決闘」したのだという。
【許世楷大使の挨拶】
台独連盟主席を務めたこともある許世楷大使も挨拶に立ち、この228革命記念講演会は、当時、台湾の人たちが228について語ることすらできなかったので、台湾の状況を世界に伝えるために始めたものだと説明した。いまや台湾は大きく変わり、音楽会、大集会が行われ、半旗を掲げる国定記念日になっていると、台湾の民主化を強調した。
周氏は1992年にブラックリストが解除されてもすぐには帰ろうとしなかった。文学的素養があり、社会科学全体に教養があったと、長い間の同志を偲び、参会者に感謝した。
【周英明博士を偲ぶ集い】
参会者一同が3分間の黙祷を捧げて、第一部の「周英明博士を偲ぶ集い」が始まった。
【盧千恵大使夫人】
最初に登壇した盧千恵大使夫人は、228事件が起こって、台湾人に自分の国を作らねばという動きが芽生え、日本では1960年、王育徳先生の呼びかけに応え留学生が集まった。その中に、許(現大使)に連れられて自分もいた。皆、ロマンがあったが、中でも一番のロマンチストが周氏だった。『台湾青年』に26期にわたり「烏水溝」という小説を連載した。16世紀、中国で苦しんで、烏水溝を越えて台湾に着いた
人々は、戻ることはできない、戻ってはいけない、と台湾の人に伝えたかったのだろう、と語った。
ある日曜日、礼拝に出た後、病床の周氏を見舞うと、周氏が自分も小さいころ日曜学校へ行ったと讃美歌を歌いだし、一緒に歌った。
『まぼろしの影を追いて(讃美歌510番)』を「春は軒の雨、秋は庭の露、母は涙乾く間なく…」まで歌って周氏の声が途絶えた。周氏は「母親に孝行する時間を失ってしまった」と言った。人が理想に向かって進むとき、悲しいことが起こる、と、千恵夫人は志半ばで倒れた同志の名を挙げた。
61年前の歴史を日本の人々が一緒に思い起こしてくれていることを感謝します、と結んだ。
【前田譲治・東京理科大学准教授】
中学生のときから30年にわたって周先生に教わったという、前田譲治・東京理科大学准教授は、周先生のにこにこした顔が思い浮かぶ、と語った。驚き、呆れ、無表情を見せることもあったが、感情をあらわにしたのを見たのは二回だけだった。恩師が亡くなったときと、最終講義で学生を前に自分の半生を語ったときだった。強い意志と情熱について語っていたのだが、非常に口調が激しくて驚いた。今これを後世に伝えなければという気迫が印象的だった。周先生は心が広く深い愛情の人だった。それは並外れた意志の強さがあればこそだったのだろう、と振り返った。
【金美齢前国策顧問】
周先生の夫人である金美齢前国策顧問は、周は息子、夫、父親、祖父としてすばらしい家庭人であり、教育をするために生まれてきたような教師だったと語った。
1992年、ブラックリストが解除され、台湾への帰国が可能になっても、周氏は「中華民国パスポートを取るのは絶対いやだ」と帰国しなかった。2000年、民進党の勝利で、やっと再び台湾に足を踏み入れた。頑固な人間だった。その頑固さが命取りになった。立派な周と42年夫婦であったことを幸せ、誇りに思う。彼があれほど嫌っていた国民党が復活したら、彼の魂は安らかに眠れない。私たちは「勝つ」以外の選択はない。周の魂の安息のためにも台湾の勝利を祈ってください、と呼びかけた。
【澁谷司教授「台湾の立法院選挙結果分析」】
講演会の部では、まず、拓殖大学の澁谷司教授が選挙分析を行った。今回の立法委員選挙の結果、グリーンとブルーの割合で見ると、台湾は1992年以前に戻ったといえる。
主な原因は、過半数を取る政党に有利な小選挙区制を導入したことだ。民進党の敗因として、2004年の立法委員選挙以来の潮流、陳水扁大統領の身内・側近のスキャンダルで、国民党政権と五十歩百歩と思われてしまったこと、党内および台連との不協和音、浮動票頼りなのに投票率が低く組織票の国民党に有利であったこと、ちょうど選挙直前に原油高で物価高騰したことを挙げた。
ただ、国民党が宣伝する「民進党の経済失政」というのは、事実にもとづいていない。経済成長常に5〜6%あり、失業率も4%未満、一人当たりGDP1万6千〜1万7千ドルで毎年上昇している。ただ、台湾の人々は1980年代に豊かさが実感された時代の感覚で判断しているので、豊かでないように感じるパーセプション・ギャップが生じている。
3月22日の大統領選挙の展望は、現時点では非常に厳しい。理由の一つは台湾に蔓延する政治的無関心だ。緑/青の対立に嫌気している。8年間の民進党政権に、陳水扁大統領の不人気もあって、もう変わってもいいのではという雰囲気が蔓延している。
民進党勝利のために必要なのは、1)李登輝前大統領の支持、2)人間の鎖のようなビッグイベントの成功、3)李遠哲氏のように、有名人が他にも支持を表明することだと指摘した。
今回の大統領選挙を決めるのは、投票率であり、謝長廷勝利には77%を超える投票率が必要だ。70%がデッドライン。
日台は一衣帯水。第三次国共合作があれば、併合のターゲットは沖縄に向かってくる。グリーンにがんばって欲しい。危機感のない台湾の有権者に、この会場の熱気を伝えて欲しい、と語った。
質疑応答では、李登輝前大統領の動向と選挙の関係について問われると、謝氏支持を表明すれば多少なりとも謝氏に有利だが、万一馬支持を表明した場合、スライド的に青が有利になる。もし謝氏を支持できないならば、せめて、どちらの支持も表明しないでほしい、と要望した。
また、教育の問題について、現在は台湾化教育を目指しているが、国民党復権ならば、中国人史観が復活し、台湾が中国化に逆戻りする可能性が高くなり、恐ろしいという見方を示した。
【中津川博郷・民主党前衆議院議員「日本国会からの台湾問題報告」】
中津川博郷・民主党前衆議院議員は、冒頭、日本は世界に安保政策を問われていると問題意識を示した。
また周氏の見舞いに行ったときの思い出を語った。金美齢女史が周氏が逝去して一周年に出版した『夫婦純愛』を手に掲げて、純愛という言葉は日本では死語になっているが、何度も読んだすばらしい本であり、子どもにも薦めた、と評価した。
2004年には、228人間の鎖に参加した。民主党の国会議員6名で行くはずが、中国大使館の程公使が来て「忠告」したために、4人がキャンセル、大江議員と2名で行った。自由と民主、台湾が変わるんだという空気を感じた。台湾でも有名になったが、関係ない中国でも有名になった。
日本台湾安保経済研究会設立時の目標は、1)台湾の民意尊重、2)台湾のWHO参加、3)李登輝前大統領の来日、4)台湾人観光客ノービザ、5)台湾人の国籍表記是正だが、李登輝前大統領の来日、台湾人観光客ノービザは実現し、日本政府もWHO参加支持を表明した。この会を作ったことで、民主党から旧社会党系議員が訪中したときにも、いろいろ聞かれた。
ほかに、松原議員らと「真の対中外交を考える会」というのも作っている。こちらの会で、再度、程公使らと話し合った。向こうは「中国の人民は日本によい感情を持っていないから」というが、「そうしたのはあなた方だろう」と言ってやった。当時、マスコミの注目は解散問題にあり、ほとんど報道されなかった。
また、台湾の件で、最近も平沼議員と接触するなど、動いていることを報告した。
台湾との関わりは実は、早稲田大学在学中のアルバイト先での台湾人との出会いだったというエピソードも明かした。
周囲からは、民進党側を支持して、国民党が政権に返り咲いたらどうするのか、と言われるが、自分は信念を通す。
謝長廷氏とは交流無いが、民進党政権で台湾が本当によくなった。自由と民主を謳歌している。謝長廷氏に勝ってほしい。台湾とかかわりのある自分の支持者にも、謝氏に票を入れるよう、あるいは、台湾にそう電話するよう呼びかけている。自分を信頼して、馬から謝氏に投票予定を変えてくれる人もいた。福田首相は、人気一杯までやるつもりだろうが、国会に戻ったら台湾関係法に力を尽くしたい。
また、馬候補は尖閣が台湾〔中華民国〕のものだと言っているが、とんでもないことだ。
今回の大統領選挙は厳しいと見られているが、勝ち負けでも票数があるので、謝氏に善戦して欲しい、と語った。
なお、中津川氏のパーティーは例年6月だったが、今年は台湾の総統選挙に合わせて行うということだ。
会場には、吉田康一郎都議も姿を見せた。会は、落合裕子氏(チャンネル桜)の司会で順調に終了した。
台湾向け姉妹紙『日本之声』では当日の写真を掲載している
http://nihonnokoe.blogspot.com/2008/02/koe-news.html
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【NEWS】謝長廷、馬英九の経済政策を徹底批判
2月25日、謝長廷総統候補は記者会見を開き、馬英九の経済政策を「破産経済」と呼び、具体的な数字を挙げてそのいい加減な政策を徹底批判した。
例えば馬英九は4兆元の公共投資を行い、1兆3千億元は民間投資を用いるが残りの2兆6千5百億元は政府財政で賄うと述べているが、財源はどうするのか、予算はどのように組むのか、馬英九ははっきり述べていない。しかもこの政策は台湾人に一世帯平均40万元、一人平均11万元の負担を強いるものだ。政府の年間予算は1兆5千億元で、(馬英九政権が2期続いたと仮定して)8年間で12兆元である。馬英九の公共投資は必ずや社会福祉や教育や国防予算がおろそかになることだろう。また民進党政権下で昨年は5.7%の経済成長を遂げたが、馬英九の目標は6%と、0.3%増加させるものだが、そのためにわざわざ4兆元もの投資をするのか。
馬英九はもともと623政策を主張していたが、そのご633政策(経済成長率6%、一人当たりGDP3万ドル、失業率3%以内)に変更した。2万ドルではインパクトが薄いから3万ドルに変更したのだ。以下にいい加減な政策かがわかる。また、米国のサブプライム問題の影響で全世界がのきなみ経済成長予測を下方修正しており、米国は3%から1.4%、日本は2.1%から1.2%に修正したのに、馬英九は6%の主張を維持している。世界情勢に台湾だけは無関係なのか。馬英九がいかに政策にうといかを示す証拠だ。
馬英九はGDP成長率至上主義に陥っており、4兆元の投資は少数のものだけを豊かにし、貧富の差を拡大し、インフレを助長し、財政赤字を拡大させ、一般の民衆が被害を受け、増税をもたらし、子孫に債務を残すことになろう。
このように謝長廷はルックスと理念だけが強みの馬英九の経済政策を徹底批判し、政策通であることをアピールした。
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【NEWS】謝長廷、馬英九両候補によるテレビ討論会開催
2月24日、公共テレビ、中央通信社、中国時報、自由時報、聨合報、りんご日報の共同主催による直接討論会が開催された、謝長廷、馬英九両候補が舌戦を交わした。討論会では農業政策、産業政策、人権問題、澎湖島でのカジノ建設問題、環境保護政策など様々な問題が議論された。
汚職問題では馬英九が8年間の民進党政権下で数多くの政務官が汚職で起訴されていることを指摘すると、謝長廷は「あなた自身が汚職で起訴されている。あなたは中華民国史上初の汚職で起訴された総統候補だ」と糾弾した。
台中両国の直行便開設については、両候補とも新政権発足後、3ヶ月以内にチャーター便を運行させる方針であることを表明した。
経済政策では馬英九が「633」政策を主張。すなわち、経済成長率を6%、一人当たり所得を3万ドル、失業率3%以内にするという目標を掲げた。これに対し謝長廷は、昨年11月に述べたときは「633政策」だが、10月は「623」政策だった。一ヶ月で1万ドルも増えている。ろくに研究されていない政策だと指摘。より重要なことは実質購買力を底上げすることだと主張した。
両候補とも台湾人意識を強調、謝長廷は経済政策でも台湾の主体性維持を主張した。馬英九も自分は台湾人であることを強調したが、謝長廷から、5年前には中国人でもあり台湾人であると述べていたことを指摘され、台湾人発言は選挙戦略に過ぎないと一括された。
討論会は全体的に弁舌力に優れ、政策に通じた謝長廷が馬英九をリードする印象を与えた。テレビ討論会は総統選までに計6回行われる予定である。
両候補の支持率は今まで馬英九が圧倒していたが、国民党よりのTVBSが2月24日に実施した世論調査で馬英九支持49%、謝長廷29%と、その差は縮小傾向にある。政党支持率にいたっては国民党26%、民進党24%とほとんど差がなく、謝長廷逆転の可能性はまだまだ残されていると言えそうだ。
今後のテレビ討論会の予定
2月29日(金)
3月7日(金)
3月9日(日)
3月10日(月)
3月14日(金)
台湾総統選挙特集
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